2021年4月2日

展示のお知らせ3

 


装丁家の成原亜美さんと選んだ歌、
持統天皇の
「北山につらなる雲の青雲の星離りゆき月も離りて」。

成原さんが原文の漢字の文字並びと文字選びの素晴らしさを生かし
押さえるところを見事に押さえた
クールな素敵なデザインに仕上げてくださいました。

装画を制作するにあたっては青雲の青を基調に
シンプルな表現ができないかと考えました。

夫である天武天皇との永遠の別れを嘆くと同時に
「死」を受け止めなければならない決意のような
持統天皇の凛とした気持ちも感じ取れ、
情緒的にならない方向で仕上げました。

別れを惜しむかのように切れ切れに流れゆく

空一面につらなる青雲とそこにとどまる星と月。

夫と妻それぞれの切ない想いを

感じていただければ嬉しいです。


最終日は4月9日。
ご興味ございましたらどうぞお立ち寄りください、
(1冊2000円でご購入いただけます)